• 心理量を物理量で評価するツール

    遊び感覚で患児の心を評価できます

  • 本ツールの必要性

    • 患児の心は,医療者の主観的評価に依存しています.
    • 1から5の数字を選ばせるのは,評価側の都合に過ぎないのです.
    • 負のイメージ量を捉えなければ,治癒効果にまで影響を及ぼします.
    • 遊び感覚でしかも直感的に評価できる方法によって解決できるのです.

    本ツールの本質

    1. 手法的には,マグニチュード推定法のひとつです.S.S.Stevens(1957)に始まるマグニチュード推定法は,好き嫌い,意見の強さ,といった心理量を,重さ選択,握力発揮などの物理量で表現させることによって推定するものです.
    2. 積み木,木工細工など,子どもが小さい頃から(あるいは歴史的にも)慣れ親しんできた木工玩具の形態をとっています.
    3. 上記2つを組み合わせた効果として,子どもは玩具で遊ぶような感覚で,ストレスを感じることなく,心理量を評価できる最適解が本ツールです.
  • 重さの異なる木球

    大きさは全て同じ.重さの異なるステンレスが入っている.

    心理を重さに置き換えて評価できるツール

     

    球体は,触れるだけで何となくホッとするイメージです.今の心はこの重さかなと探していく手続きの楽しさは,1から5の数字を仕方なく選ぶのとは対局にある心なのです.

     

    適応年齢は,6,7歳から.

     

  • 重さの異なる立方体

    大きさは全て同じ

    心理を重さに置き換えて評価できるツール

     

    球は楽しく立方体は辛いというカタチからのイメージがあるように考えがちですが,その概念が形成されていない子どもには差はありません.安定性を考えると現場では立方体がよいという評価です.

     

    適応年齢は,6,7歳から.

  • 穴の大きさの異なるカード

    図や線では興味を示さない

    心理を面積に置き換えて評価できるツール

     

    大きさの異なる穴が空いていることによって心に占める割合が表現しやすく,ベッドで横になったままでも扱うことができます.

    子どもに評価したい方を選ばせればOKです.

     

    適応年齢は,4,5歳から.

     

  • 心の容積

    心に占める割合を表現する

    心理を容積に置き換えて評価できるツール

     

    複数の項目に対する比較に用います.例えば,プレイルームと病室と処置室に対する心に占める割合をパーティションを差し込むことで,本人にもその差を視覚的に確認できます.

     

    適応年齢は,比率の概念が理解できる9歳前後から.

  • メジャー

    単純明快な操作

    心理を長さに置き換えて評価できるツール

     

    操作は単純明快であり,低年齢児から利用できるツールです.上限は,両手を広げたところです.

     

    適応年齢は,4歳前後から.

  • 本ツールのまとめ

    心理量をどのように測定し,定量化すればよいのかは,心理学における中心的な課題です.

     

    その手法の典型的なものは,心理測定尺度と呼ばれ,特定の心理的側面に関する質問項目を構成しています.

     

    しかし,そのような質問項目に対する評定が困難であるような子ども,あるいは言語が異なる国の子どもたち対しては,言語に頼らない方法が望ましいはずです.

     

    そこで,入院患児をはじめとして,障害者・高齢者・被災者の方々に対しても,玩具で遊ぶような感覚でツールに触れることで,ストレスなく心理量を推定することができるのが,本ツールです.

    〔特許等取得済み〕